どうも!コイシェフです。Benvenuti!

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本日はレストランの種類について発信致します。

トラットリア(・_・?)だとか、リストランテ(・_・?)だとか、

オステリア?バール?って一体何が違うの?

料理でできて、ワイン飲んで一緒じゃん!という皆様のために解説していきます 。

「俺のシリーズから、テイクアウトが登場です。このご時勢、外食はちょっと、と言う皆様に朗報です。ご自宅でイタリアンを満喫してみませんか。ご興味ございましたら、画面をクリックお願いいたします」

(1)トラットリアとリストランテはどう違うの?

トラットリア、リストランテ、最初に答えを言っちゃうと、お店の格を表すカテゴリー名なんですね。

このことを知っていれば TPO にあわせて利用することができるというわけです。

ですが、近年イタリアでさえ飲食店の多様化が進んでいます。

1970年代くらいから、昔はなかったような新しい業態名が作られたり、昔からの名前でも内容が変わってきたりと変化の状況も色々です。

昔の業態名のイメージでお店に入ったら、実態は全く違っていたということも珍しくありません。

名称だけでは区別がつかなくなっています。

Napoliのトラットリアから

例えばオステリアと言ったら、昔はお酒中心で、簡単に食事も出来る居酒屋でしたけど、

今はミシュランの星付きレストランにもそういう店名が入っていたりする。

トラットリアといっても価格はリストランテなみだったり、クリエイティブな料理を出していたりとする。

全般の傾向として、飲食店の経営が多角化して一つの業態名ではひとくくりにしずらくなっていること軽食を扱う店が急増している点などが顕著ですね。

①、トラットリア(Torattoria)とは?

伝統的な地方料理と、家庭的サービスが特徴で庶民が日常的に利用する一般的レストラン。

日本語に訳すと、「軽食堂」リストランテよりもカジュアルなタイプの店である。

赤白チェック模様のテーブルクロスが目立つ、明るい感じの店など、割に気さくな店が多くて入りづらい様子はない。

Napoliのトラットリアから

サービスの人達の対応も、かしこまった感じではないから、イタリアンを食べるのに慣れていなくても溶け込みやすいだろう。

コース主体のお店もあるけど、アラカルト(好きなものを1品ずつ選べること)で注文できる店が多い。

ひとつの料理をとり皿に分けて何人かでシェアして食べることもできる。

値段は、ワインをグラスで2、3杯頼んだとしたら、1人5000円~6000円程度が目安。

ワインは、ボトル1本3000円~4000円台から用意しているところが多いようだ。

②、リストランテ(Ristorante)とは?

トラットリアの高級版。

非日常の高級な店のしつらえで、質の高い食材を使った個性的な料理でもてなすレストラン。

黒服を着たサービスマンが出迎えて、席まで案内してくれる。

テーブルにはパリッとしたクロスがかかり、店内は優雅な空気が流れていて、というようなタイプの店である。

そんな雰囲気の中で浮かないためにも、また同席する相手の気分を損なわないためにも T シャツにジーンズ姿というのは NG。

かしこまる必要はないけれど、せめて襟のある服とかラフでもいいからジャケットを着ていくのが望ましい。

中にはドレスコードがある店もある。

何を着て行っていいかわからない場合は 、とりあえずはジャケットを羽織っていく。

ネクタイはなくてもいいが襟付きのシャツを着用すれば問題ない。

ズボンはチノパン。ジーンズしか持ってない、という人は、なるべく暗めのジーンズを着用する。

間違っても破れていたり、ケミカルウォッシュのジーンズは避ける。

ドレスコードがあるレストランでは、男性はスーツが基本。ネクタイも着用する。

女性にはそれに準ずる格好を 促すと良い。

料理はコースが主体。

基本的に、一皿の料理をシェア(取り分けして)食べるような店ではない。

4000円台後半のコースがある比較的リーズナブルなリストランテもあるが、よく見るのはコース6500円~8000円台の価格設定。

ワインはボトル5000円~6000円台から用意しているところが多い。

ただし、リストランテと呼ばれるお店にも幅があって、最も安いコースが1万円以上、ワインはボトル1本1万円からという超高級な店もある。

  • トラットリアとは、カジュアルなお店 。お料理はアラカルトで注文して食べるところが多い。ワインをグラスで2、3杯頼んで1人5000円~6000円程度。ワインはボトルで注文するなら、1本3000円~4000円代の価格設定。服装も特に気にする必要はなし。
  • リストランテとは、高級店。お料理もコースで一人一皿が基本。コースは6500円~8000円位。ワインもボトルで一本5000円~6000円台の価格設定。服装は男性はジャケット着用、女性はそれに準ずる格好が望ましい。ドレスコードがある超高級店もある。
  • 近年、飲食店の経営が多角化しており、名称だけでは区別がつかなくなってきている。予約をする時に電話で色々聞いてみることをお勧めします。その際は[レストランマナー編]でもありましたが、予約電話の時間帯にも注意いたしましょう。

[レストランマナー編]のリンク貼っておきます。

https://koichefblog.com/?p=107

(2)ピッツェリア?オステリア?バール?

横文字いっぱいで疲れちゃいますよね?もう少しお付き合い下さい。

①、ピッツェリア(Pizzeria)

Napoliのピッツェリアから

ピッツアの専門店。

ピッツェリアと名の付く店に行けば、大概は大きな釜で焼かれた本場の味が楽しめる。

陽気な雰囲気で、気軽に入れる店が多い。

ワインはボトルでだいたい3000円台から。

食べて飲んで、予算は一人4000円位。ここ何年かで都内にはピッツェリアが多く出店した。

それに伴って、ピッツァイオーロという職業も人気に 。

同店のピッツアイオーロ

まきと炎を巧みに扱い、釜の庫内は400°以上。その高温で1分程で焼き上げる ナポリピッツァ、その職人の手際は素晴らしいです。

イタリア人は自分のお気に入りのピッツェリアがあり、ピッツアが食べたい時はほとんどそこに行く。

これはもう文化と呼んでいい。

コイシェフが、ナポリの市内で、おじいさんに「おすすめのピッツェリアはありますか?」と尋ねたところ、

「私はここしか知らない」と言って教えてくれたピッツェリア 。

ナポリ市内には本当に無数にピッツェリアがある中でだ 。

ナポリ人のピッツァ、ピッツェリアに対する愛を感じた。

②、オステリア(Osteria)

オステリアは直訳すると「居酒屋」または「宿屋」。

元々は居酒屋的な店のことをオステリアと呼んでいたが、今はトラットリアとはっきりした区別はない 。

本来はトラットリアよりもずっとカジュアルで業態としての歴史が古い。

近所の人が酒をひっかけに行くような居酒屋で、料理はサラミとチーズのようなつまみ程度のところもあれば、軽い食事ができるところもある。

③、バール(Bar)

都会ではコーヒー中心で、ワインなどの食前酒の需要も若干ある。

田舎ではコーヒーと簡単な食事、最近は都会でもサンドイッチや切り売りピッツァなどの軽食が充実して、サラダやパスタなどの一品料理を出すところもある。

Napoliのバリスタ

イタリアではこのバールという業態は重要で、地域住民の憩いの場として常時活躍している。

市内のバスチケットを売っていたりもする。

朝食はバールで甘いお菓子とエスプレッソをその場で食べてから仕事に向かう人たちでごった返す。

まずはレジでお金を払ってから、店員にチケットを出してお菓子を貰い、バリスタと呼ばれるカフェを入れる職人にエスプレッソを入れてもらう。

またトイレに行きたい時も利用する。

エスプレッソを1杯頂いて。トイレを借りる。

街中にはトイレなんてないし、電車のホームにはあるが人が立っていて チップを払って使わせてもらったりするのだ。

それに便座がないこともある。

これはもう文化の違いと言わざるを得ない。

ちなみにバールや中程度のホテルでは便座もきちんとあるので心配はいらない。

エスプレッソとナポリ風パニーノ

(まとめ)

これはまとめになるかどうかはわかりませんが 、こんな話があります。

コイシェフが、ナポリの大通りから少し外れたトラットリアに入った時。

陽気な女性店員さんからメニューをもらい、開いたところ、spaghtti alla napoietana(スパゲッティ アラ ナポレターナ)というメニューがありました。

意味は、ナポリ風スパゲッティです。

当然注文します。

イタリアにはナポリタンなんてありませんので(違う回で説明いたします)、色々考えました。

トマトソースかな?何が入っているのかな?モッツァレラかな?など。

15分ほど待って出てきたのはペペロンチーノでした。

僕は店員さんに、何でこのペペロンチーノはナポリ風なのですか?と尋ねました。

すると、店員さんは、

  • aglio alla napoletana(ナポリのニンニク)
  • olio alla napoletana(ナポリのオリーブオイル)
  • prezzemolo alla napoletana(ナポリのイタリアンパセリ)
  • spaghetti alla napoletana(ナポリのメーカーのスパゲッティ)

だからこのパスタ料理はナポリ風スパゲッティなんだ!と笑笑笑

無意味にリスト化してしまいすみません。

が、なるほど、と思うと同時になんて自由なんだ!と感動いたしました。

レストランで長く働いていると、いつしかこういう自由な発想って忘れてしまいがちです。

作り手の想いがあり、お客様をもてなす心があり、それに応えるお客様の喜びがあり、

それって伝わる。

僕が目指すレストランてこんな感じなんだとその時思いました。

Ciao! arrivederci! バイバイ(^^)v

なお、お問い合わせ、ご意見はこちらからお願いいたします(_ _)

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