どうもです!コイシェフです。Benvenuti!

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本日よりイタリアの地方料理に入っていきます。

コイシェフはもともと南イタリア料理が専門ですので、北イタリアの料理については勉強したり、

知り合いのシェフに尋ねたりとしていきます。

なんせイタリアには20もの州がありますので、最後までお付き合いください。

途中書きたいテーマが見つかったら、挟むかもしれませんが笑

今日は、初回ですから、ザックリとイタリアの地方料理とは?に迫りましょう。前後編に分けてお送りいたします。

(1)イタリアにはどうして地方料理が豊かなのか?

日本にも地方料理というのはたくさんあります。

北海道、沖縄、東京、京都、大阪、九州、

フランスだってプロヴァンス地方、ブルターニュ地方、アルザス地方、

中国なら北京、四川、広東、上海、これらの地域地方には本当に様々な料理が存在します。

当然、海には海のもの、山には山のものがあり、

加工法も違いますし、食べ方も様々です。

それが地方料理ということです。

Pizzaの妖精”プルチネッラ”

イタリアには20州ありますが、その一つ一つに独自の食文化があり、そして誇りを持っています。

どうしてこんなにも郷土愛が強いのか?

それはイタリアがイタリア国家として統一されたのが、1861年と比較的新しい事が一つの要因かもしれません。

それまでイタリア国内では多くの独立した国家がありました。

そのために人々は自分の生まれ育った土地に対する帰属意識だったり郷土愛が本当に強いのです。

この辺も日本と本当に似ていますよね。

日本も戦国時代は、各領地に大名がいて、独自食文化を形成していましたからね。

イタリアでは食べ物についても、マンマの味(各家庭の味)を好み、小さい頃から続けてきた食生活を大切にします。

そして、そのことを最上とするあまり、ますます地方性が強まったのだと思います。

特にご高齢の方や、地方に住んでる方々には顕著で、もっと狭い範囲で言えば、自分の行きつけのカフェ、バール、レストラン、

そして家庭のマンマの味以外、どの土地でどんなものを食べているのか?など関心がない人が多いのです。

(2)イタリアは北部、中部、南部では食生活が全然違う!

イタリアの地方料理を説明する時は、[パスタ紹介編]でも分けておりましたが、

北部、中部、南部とに分けます。

もちろん海に面している地方、山岳地帯の地方とありますし、

南北に長い地形ですので、寒暖差もあります。

そのため食材ももちろん違ってきます。

イタリアを北部、中部、南部とに分けるには、(一般的なのか?コイシェフ的なのか?)わかりませんが。

  • (北部)ヴァッレ·ダオスタ州/ピエモンテ州/リグーリア州/ロンバルディア州/トレンティーノ·アルト·アディジェ州/フリウリ·ヴェネツィア·ジューリア州/ヴェネト州
  • (中部)エミリア=ロマーニャ州/トスカーナ州/ウンブリア州/マルケ州/ラツィオ州/アブルッツォ州/モリーゼ州
  • (南部)カンパーニャ州/プーリア州/バジリカータ州/カラブリア州/サルデーニャ州/シチリア州

と分けます。

同じイタリア料理でも使う素材は随分違います。

北の方では、バターやチーズの味付けが多いのに対し、南の方ではオリーブオイル、トマト、ニンニクが主流です。

これはもちろん、北は寒いので、作物が取れづらいなどの理由があります(現在は流通も発達しているのでそんなこともないです)

逆に北の方が、寒暖差が多くワインづくりに適したりしています(これも現在は南でもいいワインはたくさんあります)

人の移動や情報流通の発達でこういった差は無くなってきてるとはいえ、伝統としてまだまだ地方料理として残っています。

19世紀末、当時の商業、工業の中心地であったミラノやトリノに南部から大量の労働力が流入しました 。

トリノにはたくさんの自動車メーカーが混在し、南部の人々はこぞって働きに来ておりました。

イタリア車達1
イタリア車達2
イタリア車達3

こうした流れが南北の差を少なくした原因だったと思われます。

ミラノやトリノでは、この労働者を相手にするためにレストランが次々と開業していきました。

ナポリやシチリア、サルディーニャ、カラブリアとその州を専門とするレストランがオープンし、

北部でも南部の料理を食べられるようになった一方、その逆はありませんでした。

農業や観光業を中心としていた南部には、北部からの人の移動はほとんどなく、

今も南部では北部のレストランはほとんどありません。

北部ではどんな食生活なのかも知らない人達が大半なのです。

(まとめ)

現在日本では、イタリア料理も細分化され、レストランもその地方の専門店というカテゴリーが増えてきました。

コイシェフも南イタリア料理を愛していますし、専門としております。

イタリア料理を知るためには、その文化も学ばなければなりません。

このブログでたくさんのことをお届けできればと思っております。

次回もよろしくお願いいたします。

コイシェフ

ciao! arrivederci!バイバイ(^^)v

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